ロードバイクの軽量化をはかる上で一番重要なのがホイール周りです。
ホイールの軽量化、タイヤの軽量化、チューブの軽量化…。
いろんな角度からの軽量化が考えられます。
その中でもチューブの軽量化はコストパフォーマンス的に効果が高いです。
今回はチューブの軽量化、軽量ブチルチューブについてご紹介します。
ブチルチューブとは?
ブチルチューブとは、石油や化学合成によって作られたチューブです。
ママチャリを含めて自転車のチューブのほとんどはこのブチルチューブになります。
それゆえに、パンクには強けどブチルチューブは重たい、と思われがちかもしれませんね。
パンク耐性が高いものからレース向けの軽量なものまでラインナップが豊富なのがブチルチューブです。
ラテックスより軽いブチル
軽量なブチルチューブは、軽量と言われているラテックスチューブよりも軽いです。
わたしはパナレーサーのR-Airという製品をレース用、決戦用として使っています。
重量はわずか65g!
製品によりますが、ラテックスチューブだと80gぐらいあります。
ホイール周りの軽量化は100gの軽量化で1kg変わるなどと言われることがあります。
つまり約10倍の効果ということでしょうか。
わたしは実際にはそこまで感じることはありませんが、やはりホイール周りの軽量化は効果が高いと感じています。
チューブを軽量化しない手はないでしょう。
軽量ブチルのパンク耐性
残念ながらパンク耐性は低いとまではいかなくても、高くはないです。
かれこれわたしも軽量ブチルで何度もパンクを経験しています。
もう5個くらいはパンクさせたのではないでしょうか…。
なんといっても軽量ブチルはチューブが薄いです。
はじめて使ったとき、1回の走行でいきなりパンクしました。
異物を踏んだりリム打ちパンクをしたという意識はありませんが、穴あきパンクしました。
蚊刺しパンクというやつですね。
とても小さな穴があいていました。
本当にごく小さな金属の破片がタイヤの内部に入り込んでいました。
この金属片はずっと前から入っていたのだと思われます。
ふつうのブチルやラテックスを使っていた時にはパンクしなかったので、軽量ブチルゆえにパンクしたのだと言えます。
軽量ブチルのパンク耐性を検証
パンクしてしまったチューブをそのまま捨てるのがもったいなかったので実験してみました。
チューブを刃物で切ってみたところ、スッと刃が通りました。
パンク耐性の高いチューブだと少し抵抗を感じます。
ラテックスチューブでも試したことがありますが、やはりパンク耐性の高いものだと伸びます。
この伸びがあるほうが、異物を踏んだ時でもパンクせずに済むことになります。
おわりに
軽量ブチルはラテックスを凌ぐ軽さがあります。
しかしその分、パンク耐性が下がるというリスクがあります。
レースでは軽量化が大切ではありますが、パンクしては意味がないですよね。
まさに諸刃の剣です。
ただしレースは数時間で終わるものがほとんどです。
その数時間という限定された時間であればパンクする確率もある程度低いでしょう。
路面の状態も良いので異物を踏むことも少ないはずです。
リスクとリターンを考えて、わたしはレース用に軽量ブチルはありだと考え、愛用しています。